Nebuta Museum WA RASSE
青森市文化観光交流施設 ねぶたの家 ワ・ラッセ
文化施設
敷地はJR青森駅の北側、八甲田丸(青函連絡船として運航され、現在は海上博物館)が係留されている臨海公園と観光物産館から続く遊歩道の結節点に位置し、青森市が東北新幹線全線開業に合わせて取り組んでいる中心市街地活性化の中核施設が、「ねぶたの家 ワ・ラッセ」である。「ねぶたがつなぐ、街・人・こころ」をコンセプトに、「青森ねぶた祭り」の保存・伝承の拠点として、また一年を通じてねぶたを楽しむことが出来る場の提供を目的としている。
建物は、ねぶた祭で実際に運行された大型ねぶた5台を展示する「ねぶたホール」を中心に、1階にお囃子の練習やセミナーに利用可能な「交流学習室」、2階に「イベントホール」、「情報コーナー」、「多目的室」で構成されている。「交流学習室」と「イベントホール」は、大型の引戸を開け放つことで、「ねぶたホール」と物理的・視覚的に一体的に活用することができる。また、「ねぶたホール」との境界にはねぶたの姿を垣間見ることができる竪格子やスリット窓、地窓などを設け、この建物を訪れるといつも「ねぶた」を感じることが出来る。
建物を取り巻く幅30cm、高さ12mの鋼板によるリボン状のスクリーンは、青森周辺のブナの原生林に見られる光と影が織りなす縦のラインを連想させ、内部に到達する光の量や質を調整するとともに、「ねぶたの家」として、建物に印象深い表情を与えている。
[English page - Nebuta Museum WA RASSE]
DATA
所在地 | 青森県青森市 |
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主要用途 | 集会場 展示場 飲食店 店舗 |
構造・構法 | 鉄骨造 |
階数 | 地下1階 地上3階 |
敷地面積 | 13,011.76m2 |
建築面積 | 4,339.83m2 |
延床面積 | 6,707.98m2 |
設計担当 | 仲田康雄、武富恭美 |
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構造設計 | 金箱構造設計事務所 |
設備設計 | 森村設計 |
施工会社 | 鹿島・藤本・倉橋建設工事共同体 |
撮影 | 小川重雄 |
竣工 | 2011年10月 |
備考 | molo design、フランク・ラ・リヴィエレ事務所との共同設計 |