医療施設

東大寺は1,250有余年前、社会事業のさきがけとなった寺院であり、現在も各種社会事業を行っている。大仏殿の南西に位置する東大寺福祉療育病院は、50年以上にわたって障害を持つ子供たちの療育を行っており、本計画はその第2病棟の建て替えである。地下1階、地上2階の中庭を囲むロの字型の建物とすることで勾配屋根の最高高さを抑えるなど、風致地区その他の制約を解決している。地階には厨房などのサービス部門、理学療法室のある訓練部門があるが、ドライエリアと中庭のトップライトからの自然光で明るさを確保している。1階の中庭は木製デッキが敷き詰められ、デイルームとの一体使用が可能である。中庭を介して上下階のコミュニケーションが生まれ、地階から2階まで、建物全体の一体感をつくりだしている。

DATA

所在地 奈良市雑司町
主要用途 重症心身障害児施設
構造・構法 鉄筋コンクリート造
階数 地下1階 地上2階
敷地面積 8,706.27m2
建築面積 553.67m2
延床面積 1,851.61m2
設計担当 岩田恵、武富恭美、仲田康雄
構造設計 アスコラル構造研究所
設備設計 リサーチ&デザイン設備事務所
施工会社 尾田組
撮影 Kaori Ichikawa
竣工 2008年2月

d/dt Arch.のサービス、設計・監理業務のご相談、
プロジェクトに関する事など、お気軽にお問い合わせください。

お電話でのお問い合わせ

PAGE TOP